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文学・文豪ゆかりの地をめぐろう【金沢編】
文学・文豪ゆかりの地をめぐろう【金沢編】
文豪と温泉

なぜ文豪と温泉には深い関係があるのでしょうか。

名作の舞台となった温泉も少なくありません。
静かで集中できる環境にあり、疲れたら温泉でリフレッシュできる温泉地は、執筆活動に最適なのかもしれませんね。

また温泉には、居住地とは違う気候の温泉地へ行くことで心身に適度な刺激が与えられ、気候順化機能で心や身体の状態が整う「転地効果」もあると言われています。


大江戸温泉物語 ながやまの近くの文豪の足跡をご紹介します。
ぜひゆかりの地をめぐり、文豪の気持ちに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

 

石川県は多くの作家を輩出しています。なかでも明治から昭和にかけて活躍した金沢市出身の三人を「金沢三文豪」と呼びます。

時代を牽引した彼らの人生を、代表作とともにたどってみましょう。

泉鏡花について

1873(明治6)年生まれの小説家・戯曲家です。
腕のいい彫金師の父と加賀藩太鼓師の娘である母との間に生まれた環境が、のちの鏡花文学の土壌をつくっていきます。小説家を志して上京し、尾崎紅葉の門下となりました。

1895年に「夜行巡査」や「外科室」で脚光を浴び、以後はロマンチシズムの作風をくんだ「照葉狂言」や「高野聖」など幻想的な独自の世界観を築いていきます。

泉鏡花記念館
宿から車で約55分

泉鏡花記念館
©石川県観光連盟
美麗な装丁の初版本をはじめ約2000点の資料を所蔵
美麗な装丁の初版本をはじめ約2000点の資料を所蔵
©石川県観光連盟

幼少時代を過ごした生家跡に建ち、作品や生涯、鏡花の独特な美意識に触れられる記念館です。
19歳で小説家デビューを果たし65歳にこの世を去るまで、鏡花が発表した作品は実に約300編にものぼります。


鏡花と妻すずの恋愛を題材に作られ、のちに新派劇の名演目となった「婦系図」の自筆原稿や、美麗な装丁の初版本など見どころが満載!

エントランスは幻想小説「高野聖」に出てくる「蛭(ひる)の森」をイメージした妖美な世界観からスタートします。

 

*泉鏡花記念館
開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間中
入館料:大人310円、高校生以下は無料

徳田秋聲について

1871(明治4)年生まれの小説家です。92年に上京し尾崎紅葉宅を訪ねましたが、当時玄関番をしていた泉鏡花に断られて会えなかったという逸話があります。
その後に門下生となり、鏡花らとともに紅葉門下の四天王の一人と称されました。川端康成に「小説の名人」といわしめた技巧の高さや庶民の生活に密着した作風が特徴で、分け隔てのない人柄が多くの文壇人に愛されました。

徳田秋聲記念館
宿から車で約55分

徳田秋聲記念館「再現書斎」
徳田秋聲記念館「再現書斎」
©石川県観光連盟

秋聲が幼少期を過ごした区域であり、ひがし茶屋街に隣接した梅ノ橋のたもとに建つ記念館で、生い立ちから小説家としての業績をたどることができます。
1階の「再現書斎」には掛け軸や愛用の小物の展示、代表作に登場する女性を和紙人形で表現したミニシアターがあり、2階には初版本や自筆の原稿を展示。英語が堪能だった秋聲愛用の英和辞典や、妻を亡くした秋聲を慰めるために結成された「二日会」の記録など、秋聲の人となりが目に浮かんできます。

徳田秋聲記念館
徳田秋聲記念館
©石川県観光連盟
徳田秋聲記念館「映像コーナー(文学サロン)」
徳田秋聲記念館「映像コーナー(文学サロン)」
©石川県観光連盟

*徳田秋聲記念館
開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間中
入館料:大人310円、高校生以下は無料

室生犀星について

1889(明治22)年生まれの詩人・小説家です。生後すぐに養子に出され、高等小学校中退ののち裁判所の給仕となりました。


この頃の上司に俳句を習い、やがて詩人を目指して上京。1913年に「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と歌う「小景異情」を北原白秋の主宰誌に投稿し、親友となる萩原朔太郎と知り合います。


生涯で多くの文学賞を受賞し、文豪の地位を確立しました。

室生犀星記念館
宿から車で約50分

室生犀星記念館
室生犀星記念館
©石川県観光連盟

2002(平成14)年の犀星の誕生日となる8月1日に、生家跡に開館した記念館です。
犀星が生涯で発表した詩は2,000編以上!作品や自筆原稿、書簡などのほかに、不遇な生い立ちをのりこえて描かれた故郷に対する思いや弱いものへの慈しみの心があふれるエピソードを映像で紹介しています。
また記念館周辺では、犀星が育った雨宝院や、犀星のペンネームの由来となった犀川、詩碑が立つ「犀星のみち」など犀星文学の原風景に出会うことができます。

*室生犀星記念館
開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間中
入館料:大人310円、高校生以下は無料

石川四高記念文化交流館
宿から車で約50分

石川四高記念文化交流館
石川四高記念文化交流館
©石川県観光連盟

国指定の重要文化財で、1891(明治24)年に開設の旧制第四高等中学校校舎を利用したレトロな建物です。

四高(しこう)の歴史と伝統を伝える「石川四高記念館」と、石川にゆかりのある文学者の著書や愛蔵品などを一堂に展示する「石川近代文学館」の二部構成になっています。金沢三文豪らの相互の関わりや当時の時代の流れ、彼らから広がる文学界のネットワークがわかりやすく紹介され興味深い展示です。

*石川四高記念文化交流館
開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
休館日:年末年始、展示替え期間中
入場料/
 石川四高記念館:無料
 石川近代文学館:一般370円、大学生290円、高校生以下は無料

文学・文豪ゆかりの地をめぐるときの楽しみ方をいくつかご紹介します。
以下から気になる楽しみ方を探してみてください。

旅館で温泉にゆかりのある小説を読む


● 文豪のプロフィールを事前に知っておく
● 温泉にゆかりのある小説を持参して旅館で読書
● 小説に出てくる場所の聖地めぐり
 

文豪が人生でどのような時期にその温泉地を訪れていたのかは、プロフィールを知ることで理解できます。旅館で温泉にゆかりのある小説を読むと、温泉地の風景が描写されていて、見に行きたいと思えばすぐに出かけて見に行くのも簡単です。

小説に出てくる場所を聖地として巡ると、小説の世界をよりリアルに感じられますよ。

 

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